小学校には
卒業生の子どもたちがよく顔を見せに遊びに来てくれます。
「子ども」といっても、
高校生や大学生になると立派な一人前の姿をしています。
来校した保護者と見間違えてしまうこともあります。
(余談ですが、私は子どもたちと一緒にドロケイをしていて
6年生の女子と間違えられたことがあります)
先日、卒業生のT君が遊びに来てくれました。
T君は高校2年生です。背丈もすっかり伸び、
子どもたちには新任の先生のように見えたようです。
昼休みにT君は子どもたちと一緒にサッカーをしてくれました。
2年生から6年生までのサッカー少年たちが
一丸になってボールを追いかけます。
私はドロケイをしながらその様子を見ていました。
「石黒先生~、すごいよ~、見てよ~!」
2年生の呼びかけに振り返ると、
ちょうどT君がシュートするところでした。
T君が蹴り上げたボールは、
青い空に吸い込まれるように高く高く飛んでいきました。
スピードもあります。
子どもたちから歓声がわき上がりました。
T君のシュートは子どもたちの心に鮮烈に焼きついたようです。
T君はサッカーの試合の審判の資格を持っているそうです。
小学生の頃から毎日サッカーをするサッカー少年でした。
きっと卒業後も中学高校でサッカーを続け、
自分の腕を磨いてきたのでしょう。
子どもの頃から好きだったことを
ずっと追い続けている姿はさわやかですね。
さて、昼休みが終わり、そうじの時間になりました。
子どもたちはT君の話題でもちきりです。
「あの人のサインがほしい!」
「私もほしい!」
そんな声が高まっていました。
そこで私が提案です。
「そうじをしっかりやった人にはサインをもらってあげましょう」
このひと言で子どもたちのそうじに対する意気込みが
ガラリと変わるから不思議です。
T君にサインの話をしたらびっくりしていました。
でも、根が誠実なので一生懸命サインのデザインを考えて、
みんなにサインを書いてくれました。
最後に私にもサインを書いてくれたので、
これは教室に飾ることにしました。
卒業生の姿を見て自分の夢をふくらませるのは素敵なことですね。
2年生たちもいつかは立派に成長した姿を見せてくれるでしょう。
どんな姿を見せてくれるでしょうか。
今から楽しみです。
2011年度2年学級だより「おひさまっこ2」より



