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2008年10月27日

学芸会への道~その2&4~

喜々として劇の練習に取り組む子どもたち、
「こうしよう、ああしよう」といろいろなアイデアを
交換しあってます。


舞台係、音響係を募ると、たくさんの子が名乗りを挙げ、
台詞の多い子は断ったほど。

自主的に集まって、楽しく相談しています。


そんな子どもたちを見ていて、『ガラスのうさぎ』の
重要な舞台であるJR二宮駅を訪れたくなりました。

皆で二宮の地に足をつけ、ガラスのうさぎ像の敏子さんに
出会いたいのです。


    ☆:::☆:::☆:::☆:::☆:::☆


「想像してごらん。これから疎開するために電車に乗るんだよ。
 お父さんやお母さんと離れて、知らない土地に向かうんだよ...」


冷たい雨が降る中、『ガラスのうさぎ』の舞台となる
二宮駅へ向かいました。

電車を降り、ホームに立つと、

  「ここで機銃掃射があったんだ...」

と、ポツリとつぶやく声が聞こえてきました。


あちこち眺めながら改札を出て、駅を出ると...

  「あっ、敏子さんだ!」

と、敏子さんの像に皆、かけ寄っていきました。


ガラスのうさぎを抱いて天を見上げる少女。
もんぺに防空頭巾といういでたちです。


しばらくの間、子どもたち、じっと眺めたり、
碑文を読んだりしたのでした。


そこから数分歩いたところに、袖ヶ浦海岸を見渡せる
小さな公園があります。そこからの眺めは、広がる海と松の木で、
子どもたちが劇の背景で作った二宮の風景そのものでした。


「お父さん、お母さん、妹たちを亡くし、ひとりぼっちになった
 敏子さんが死を考えた海だよ...。1分間、この海をじっと
 眺めて、それぞれ心静かに思いをめぐらしてごらん」

   ─ 静寂 ─

  「敏子さんの気持ちに少し近づけた気がする」
  「なんだか切ない」
  「想像するのがこわい」


「最後にもう一度、敏子さんと話して帰ろうか」

駅に戻り、改めて敏子さんの像と出会いました。


敏子さんにそっと触れる子、
敏子さんの目をじっと見つめ、しばらく動かない子、
お祈りをする子...

  「あっ、涙だ!」

ちょうどその時、敏子さんの目から雨粒がほほを伝ったのでした。


2008年度4年学級だより「とびら」より


  【関連記事】
    ≫≫≫ 「学芸会2008」

        *2008年度の記事一覧があります。


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