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2008年10月04日

ひとくち書評13

『かならず成功する読みきかせの本』(赤木かん子/自由国民社)

音読のための“初級用の本”と「はじめに」にあります。
“アマチュアむけ”ということですが、“セミプロ”はもちろん
“プロ”にもじゅうぶん通用する本です。

(と書くと、“プロ”はそんなに生易しいものじゃない!
 としかられてしまいそう)


場面やテーマにあわせて紹介されたブックリスト(160冊!)が
充実していて、その本を読むときの心構えやらコツやらが
ポイントをおさえてすっきりと書かれています。
これならそのとおりに読めば“かならず成功する”と自信がもてます。


巻末のQ&Aで、読み方の演出についてのQにたいして、

   「わからない本はやらない、できない本はやらない」

「うたいました」をどう読んだらよいかと問われ、

   「わからないのでしたら、やらないことです」

途中で飽きてしまったときの対処法として、

   「はじめから飽きるような本を持っていかないことです」

と、かん子節が炸裂していて、痛快です。
「赤木かん子講演会」をライブで聴いているような気がしてきます。


かん子さん(親しみをこめて)がなぜこれほどずばりと
言い切ることができるかというと、
子どもたちに本を読む目的にぶれがないからでしょう。

それは、

   「子どもたちに幸福な気持ちになってもらいたいから」

読み聞かせをとおして“子育て”についても考えさせられます。


『童話を書きたい人のための本』(上條さなえ/角川学芸出版)

童話を書きたい人のための“書き方”の本ではありますが、
童話論でもあり教育論でもあり女性の生き方論でもあります。

   [一人娘の高校受験も大学選びも本人に任せ、
    就職した数学の教員を辞めるときも反対しなかったのは]
   子どもの人生だからです。
   どんなに可愛いとおもい、愛しても、子どもの人生を私が
   代わって歩くことはできないのです。

   「愛らしい存在」とは、人に迎合することではありません。
   他人を愛せる人のことです。

これがどうして「童話を書きたい人」につながるかといえば、
著者にとっては「育てること」も「愛すること」も「生きること」も
すべて「童話を書くこと」とかさなっているからです。

それにしても、上條さんの本には岡本順の絵がぴったりあいますね。


『子どもの気持ちがわからないときに読む本』(杉山由美子/岩崎書店)

「子どもの気持ちがわからないときに」読むといい本を
紹介している本です。

  ・ちょっと手こずる子には
  ・ゆううつな雨降りが続いたら
  ・どうしたら友だちと仲よくできるかな

など、日ごろよくあるシチュエーションにまつわるコラムと、
そんなときに手にすると心が軽くなったりヒントをくれたりする本が
(絵本から育児書、教育書まで)セットで紹介されています。

とりあげられている本をかぞえてみたら、170冊あまりになります。
すべての本を読むことはありません。
「あれ?」「これ!」と心にひっかかった本を1冊、
手にとってみるとよいでしょう。

            ・

            ・

            ・

と、今回はおとなむけの、それも「~の本」がならんだところで、
ここ1か月ばかりの濫読のようすを ★(または☆)つきで。


      ◇     ◇     ◇


☆『ぼくは落ち着きがない』(長嶋有/光文社)

「文化系部室小説」、はやるかも、という新聞書評で買った本。
おもしろくはあったが、堪能する、ほどではなかった。
カバー裏面のしかけにはおどろいた。


★『のぼうの城』(和田竜/小学館)

テレビCMを流すほど売れている(利益のある)本らしい。
むかしよく読んでいた時代小説とはひとあじ違うヒーローが新鮮。
たしか夏のはじめに「王様のブランチ」でとりあげていたなぁ。


★『即戦力の人心術』(アブラショフ/三笠書房)

ビジネス書にはときにハッとさせられる掘り出しものがある。
これもそんな本の一冊、魅力的なリーダー論に感服した。
米海軍のお荷物戦艦をナンバーワンチームに変えた艦長の
部下掌握術...という姑息な話ではなく、生き方の本。


☆『偽善エコロジー』(武田邦彦/幻冬舎新書)

レジ袋を使わないのもマイ箸を持つのも“ただのエゴ”で、
温暖化で世界は水浸しにはならないし、
古紙やペットボトルのリサイクルは“意味なし”である...。
問題提起としてはおもしろいが、説得力に欠ける気もする。


★『アメリカの宗教右派』(飯山雅史/中公新書ラクレ)

「ピースフル・トゥモロウズ」をとりまくアメリカ社会の
社会的宗教的な背景を知りたくて読んだ本。参考になった。


★『地獄の日本兵』(飯田進/新潮新書)

太平洋戦争で命をおとした日本軍兵士二百数十万人の最大多数は、
餓えと疲労、そしてマラリアなどの伝染病による死だった。

   この酷いとも凄惨とも、喩えようのない最期を若者たちに
   強いたことを、戦後の日本人の大多数は、知らないまま
   過ごしてきました。この事実を知らずに、靖国問題について
   いくら議論をしても虚しいばかりだと私は思います。

   六十年前のことをすっかり忘れるような集団健忘症は、また
   違った形で、より大きな過ちを繰り返させるのではないかと
   危惧するからです。今日の日本を覆う腐敗や犯罪をもたらして
   いる禍根は、ここに淵源していると私は考えています。

著者はニューギニア戦線を生き延びた元兵士。
「知る」こと、「歴史を学ぶ」ことの意味とたいせつさを
あらためて学ばされた一書。


★『若い人に語る戦争と日本人』(保阪正康/ちくまプリマー新書)

昭和前半に日本がかかわった戦争の全体像が俯瞰できる本。

   この戦争の本質やその内実をさぐりながら、あるいは戦争の
   起こる理由を考えて、平和とは、それを取り除く努力をする
   ことだ、「平和を考える」とは、実は戦争のメカニズムを考え、
   これを正しく直していくことがもっとも求められる道だ...

戦争がなぜ起きたのか、和戦の分岐点はどこかにあったのか、
戦争を遂行した日本軍の特質、国民の意識はどうだったのか...
これらを冷静に見つめ、「知る」ことで、
日本の“いま”と“これから”を考えることができる。
若い人にむけて書かれた本だが、上記『地獄の日本兵』とあわせ、
子どもたちに戦争と平和を語るおとなが(こそ)読んでおきたい。


長くなったので、以下、コメントは省略して。

★『仕事道楽』(鈴木敏夫/岩波新書)
★『夏から夏へ』(佐藤多佳子/集英社)
★『覚悟のすすめ』(金本知憲/角川oneテーマ21)
★『<勝負脳>の鍛え方』(林成之/講談社現代新書)
★『「感性」のマーケティング』(小阪裕司/PHPビジネス新書)
★『社員が“うつ”になったとき』(荒井千暁/生活人新書)
★『女子大生会計士の事件簿 DX.5』(山田真哉/角川文庫)


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おきてがみ (1)

家出願望があった息子を持つ母

今年ひげうさぎ文庫からお借りした本は
ブンダバーシリーズ→家出系(息子から「家出してみようかな...」と言われた時は、驚きましたが...)→ズッコケシリーズ。
夏休み、図書室で借りた本すべて「ズッコケシリーズ」でした...
その中で、石器時代が出できたらしく、日本の歴史(マンガですが...)に興味が出できた様です。既に6巻(平安末期)を読んでいます。
読書って、素晴らしいですね♪

おきてがみ


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