大分県で教員採用試験、管理職昇任試験をめぐる一連の
不正が発覚し、処分と起訴でひとくぎりがついたようです。
身内の不正という点で教育界の体質が問題になっていますが、
この事件の本質は汚職 ─
公職にある人が、地位や職権を利用して
個人的利益を図るなどの不正な行為をすること
─ です。
その意味で、見え隠れしていた政治家の斡旋、口利きが
明らかにされていないところがまだ不十分ですし、
このまま幕引きしてしまってはいけません。
ただ、それとは別の観点で、発覚当初からずっと気になって
いることがあります。それは、親が子どもの就職に関与し、
少なからぬ金額まで支出している、という点です。
子どもの進路や就職に関心を持つのは当然として、
さてその先どこまで手(や口や金)を出すものか。
お子さんを私学に通わせていらっしゃる保護者のみなさんには
言いにくいのですが、こういう“親心”こそ、じつは
自立のさまたげになっているのではないでしょうか。
進路や就職を考えるときに、あるいは失敗したときに
自分で道を切りひらいていける力が身につくように育て、
あとは子どもに任せる、見守る。
それがほんとうの親心ではないかと思うのです。
「08年度PTA委員会だより」No.5より



